読書

技術社会システム専攻の助教授のところの本棚に、素敵な本が並んでいます。というわけで、本を借りてきました。ピーター・ドラッカー氏の本です。ドラッカー氏は、あらゆる分野に深い知識を持っています。その分野の専門家と比較しても遜色はありません。例えば、経済学、社会学、文学、哲学、政治学、芸術、歴史、経営、会計、組織論、人事論などなどです。評価軸を知識の幅と知識の深さとした場合なら最も知識量がある人といって問題ないはずです。
彼の本を読むと非常に重要で本質的な問題をなげかけられます。また、いくつも発見がありました。それは後日述べることにします。今回は、読書について考えてみたいと思います。


読書の意義は色々あります。そして、それは人それぞれだと考えます。私が読書が読書はよいと思う理由の1つは他人の失敗から学べることです。失敗とは、自分の弱点や問題点を意識できる絶好の機会です。また、それらを教訓として成長することができます。そして、読書は実際に失敗して経営資源(金、物、時間)を失うことなく、教訓を得ることができるものです。直接の会話では、なかなか失敗談は聞けません。そういえば、今まで読んだ自伝の中で、失敗したと最もたくさん書いていた人は、GE元会長のジャック・ウェルチさんだと思います。彼は、経営者No.1 に選ばれる人です。その人が自伝の中で何度も失敗したと繰り返しています。見方を変えると、失敗したことを認め、自分の弱点を理解できる。そして改善、又はその分野で優れた能力がある人に仕事を任せることができるといえます。