長い一日

前回の日記のコメント欄で、重要な問いかけがあったので、初めに書きます。問いかけは、「助教授を献血に誘う、説得方法とは?」です。
まず始めに、誤解が無いように書いておきます。残念ながら、現代社会の前提が大きく変わらない限り、(例えば、献血をしないと死にいたる病が蔓延するなど)、万人に対して献血を説得する方法はありません。ある人にとっては正しい説得方法でも、別の人にとっては間違った説得方法となりえます。それは、人間というものは多様であり、あまりに複雑であるから、解答は複数であると考えるからです。


まず、人を説得して何かをやらせるという場合に、最も簡単な方法を考えてみます。それは、その行動によって「利益がある」ということを示すことだと考えます。極端な例ですが、100円を寄付したら100万円差し上げますといわれれば、寄付をしようと考える人が多いはずです。それは、メリット、デメリットが同じ単位で評価でき、損益が明確化できる、尚且つ、メリットのほうが遥かに大きいとわかるからです。次に、大学を一ヶ月掃除してくれたら100万円を差し上げますと、言われると少し考えるのではないでしょうか。掃除を引き受けるかどうかは価値観に大きく影響されるはずです。


という具合に、助教授に、献血をすれば、デメリットを打ち消すだけのメリットがあります、と示せれば説得できるわけです。しかし、この方法で説得するためには、教授の価値観を明確化する必要があります、つまり行かない理由となるデメリットとそれ以上に価値のあるメリットです。


すみません。と、先に謝ります。上記は一般論です。実際はそんなことはしません。初めに人は多様だといいました。それ故、人に応じて説得方法を変えます。1つの価値観に縛られて狭窄眼的になっている人には別の価値観を示し説得します。論理的な人は論理性を持って説得します。という具合にです。
また、相手が論理的だから単純に論破すればよいと考えるのも危険です。過去の経験ですが、論理的な人だと判断し、論破したら、相手は逆に持論に固執するという苦い経験がありました。弁護士さんの力を借りて解決することになってしまいました。。。
つまり、説得や交渉においては状況や対応に応じて変えていくことが重要だと思います。


前置きが長くなってしまいました。では、助教授を説得する具体的な方法を書きます。ただし助教授は論理性の高い人である(論理的ならば説得されやすい)、また(いい意味で)助教授という立場で慎重に発言するということと、普段の行動の様子などを鑑みて反応を推測しています。もちろん、他の人には当てはまらない説得方法だと思います。
私「先生、献血に行きませんか?」
助教授「いやだよ」(笑顔で)
私(笑顔で否定しているので、針を刺すのが嫌とか、血を見るのが嫌とか嫌悪感は無いはず。忙しいのが主要因であろうか)

      • ここまでは実際に当日に考えたこと---
      • 以下妄想です---

私「先生、献血すればお菓子、食べ放題ですよ」(次の質問の重要性を悟らせないためクッション)
助教授「いらない」
私「あら。でも、献血すれば、助かる人もいるかもですし、忙しくなければいきますよね?」(罠)
助教授「まぁ、することがなければ」(他の生徒がいる前で、忙しくなければ貢献性があることをしますよねに対しては、助教授という立場上yes的な発言をするはず)
私「そういえば、献血すること事態に抵抗はありますか?血を見るのが嫌とか針が嫌いとか」(あとから、血を抜かれると体調を崩すとかの言い訳を用意されるのを防ぐための質問)
助教授「ないよ」
私「そっかー、助教授は、忙しくなければ献血することで貢献したいと考えているのですね」(みんなの前で凄い大きな声で♪)
助教授「まぁ、うん」(論理性を考えたらNoとは言えないし、みんなの熱い視線を受けて)
私「では、時間があるときに車で送るのでいきましょー☆」
助教授「・・・・。コーヒーにしようか」(話題を変えそう)


さて、妄想の内容は重要だと思っていません。それ故、その点に関して言い争う気はないので、反論はなしでお願いします。それと、説得という非常に重要な疑問を投げかけてくれたことに感謝。