強烈な個性

最近、強烈な個性の人に出会うことが多いです。見方を変えると、今まで相手の個性に気が付かずに、見過ごしてきたのかも知れません。それは私の観察力の無さから起こっていたと思います、反省。
先日、技術社会システムの教授に話を聴きに行きました。かなり強烈な個性を感じました。というわけで、メモ程度に書いておきます。


私「この研究室は学部卒の人はとらないと聴きました。本当なのですか?」
「技術経営を学ぶには、実際の会社での経験が無いと難しいです。それ故、社会人を主に採用しています。あなたは、その経験不足を、何によって補いますか?」
私(いきなり厳しい問いかけですな)「確かに会社で経験がないということは、会社の仕組みを把握できなかったり、何が重要なのかを理解するための評価軸が形成されていないと思うので、大変苦労すると思います。ですが、実際の会社の人と議論をする場も与えられると伺っています、それらを活用して、補っていきたいと思います」


「あなたがここを卒業したときに、会社に対してどのような貢献ができるようになってると考えますか?」
私「(同じ、質問を助教授にされたな…)沈黙」
「進路はどこを考えていますか?」
私「コンサルティングファームです」
コンサルティングファームで、出世していく人は、ファーム以外での経験がある人たちです。実際の会社を知らずに、コンサルをすることはできないからです」


私「先生、今の話だと、会社に勤めたことが無い教授は技術経営を教えられないということになりますよね?」(←、理論の弱そうなところを突いてみる)
「そんなことは、ありません。」
「実際、MITの教授などは、コンサルティングを行っています。それは非常に深い専門知識と洞察力や分析力を備えているからです」


他にも色々ありました。色々ダメだしされました。面談は圧迫でした。しかし、また会いたくなるような強烈な個性を持った人でした。また、議論でよりよいものを生み出していきたいという方針が感じられました。ただ、結論は、うちの研究室では技術も経営も知っているという人を育てたいわけではなく、技術を経営に結び付けられる人を育てたいので、今の私の考え方だと採用しないそうです。それで、考え方を改めて、また説得しにきたいといったら、okだったので、今度再挑戦してみます。


また、コンサルティングファームについても言及していて。ファームは理系院卒の人を好む、理由は仮説実験検証思考をもっているから、情報源はマッキンゼーアクセンチュア、ブーズアレンハミルトンの友達に聞いたといっていました。



面談で学んだこと

・卒業したときに社会に対してどのような価値提供ができるかを強く意識すること
・相手を説得するには自分に有利な方向に持っていくこと
(知識や経験面で及ばない経営的視点で語るのではなく、知識で勝る技術面で経営を語れば、説得されたかもしれないと言っていました)