学会

こんにちはー。先日学会があったのですが、非常に感動したことが三つあります、ひとつは、様々な事実に対して、様々な問題意識を持ち、様々なアプローチによって問題を解決しようとしている人たちがいるという事実です。具体的には書けませんが、世界は広いと感じました。


ふたつ目は、うちの教授の器量の豊かさに、感嘆しました。教授はパネルディスカッションの司会をやっていたのですが、異分野間の専門知識を集約統合し、論点を整理し議論の方向を補正し、進行していく様子は格の違いを感じました。当然、自分の専門知識に近い分野なら、そういったことは可能だと思いますが、メンバーがメディア学、化学、原子力、心理学といった状況で、まとめ上げる様子は圧巻です。ちと、驚いて、教授に「事前にどんな打ち合わせをしたのか」と聞きにいったら、「打ち合わせは、ほとんどしてない」とのことだったので、「なぜ、そのようなことができるのか」と聞くと、なんでも同じような状況を何度か経験してきたからとイッテマシタ。つまり、経験をすれば成長できる人なんですね、素敵です。


三つ目が公演の内容についてです。要は、国力の根源は科学技術と高等教育である、と論じてました。それで重要なことは、彼は国政に影響力のある議員で、そういった立場の人が、科学技術と高等教育の重要性を強く認識しているという事実です。この事実が嬉しかったです、というのは、国を衰退させるのは比較的容易で、科学技術と高等教育を否定すれば達成できます。実例としては、中国の文化大革命や、カンボジアポルポトの粛清があり、ともに科学や教育を否定し、農業優先とした施策で、国家の根幹を揺るがすような大失敗な施策となりました。