何がしたいのか

心理学的な組織論の一部を書くので、興味がある人のみ

前の研究室で私の左隣に座っていた人も、私と同様ウェッブログを書いています。それで、内容を読んでいると、会社が忙しくて自分の趣味が達成できないという主旨が永遠と綴られていました。大学でのんびり暮らしていた人が社会人になるとこういった状況に陥ると予測できます。そこで、この状況を解決する方法を考えてみます。主な解決方法は多分3つです。
1.会社を辞める
2.会社と両立する(⇒会社の拘束が強い場合は趣味の方を調整します、すなわち趣味を辞めることです)
3.組織の目標を自分の趣味に置き換える


今回は3に注目します。多くの人は組織に属して生活していると思います。その際に、組織の目的により個人の目的(趣味とか)が達成できない場合、その抑圧状況による心理的負担を軽減するために、個人の目的を組織の目的に投影させることが起きます。心理学的にはsubgoal identification(日本語訳不明) と呼ぶようです。
「仕事が生きがいです」という人は、まさに3の投影です。組織の目的を自分の目的に置き換えているわけです。自分の体験を踏まえて考えると、研究室配属で研究に関係ない勉強に時間を割くことが出来なくなりました。そこで、私は組織論の勉強を研究室組織を観察することで学んでしまおうとしたわけです、これは3の投影ですね。もちろん、研究室配属になって、辞めた人もいます。投影や両立が困難だと組織を辞めることが有力な選択肢ですね。


さて、ここで、重大な疑問がわいてきます。それは、『組織の目的を決定できる権力者、すなわち組織の首は何を考えているのか』ということです。その点を意識して、権力者を観察していると大変面白いのでお勧めです。